2015年1月19日

意匠にこだわる

こんにちは、サカキです。

突然ですがみなさん、職業病ってありますか?

私は設計を担当しているのですが、買い物をすると、とりあえずパッケージを観察してしまいます。

そこで今日は、最近「すげぇ!」と思った、他社さんのパッケージを紹介したいと思います。

 

先日、リンゴマークで有名な会社さんの製品を買う機会がありました。

その製品の梱包にはパルプモールドが使われていました。

最近梱包資材としてかなり浸透してきた感のある、パルプモールド。

パルプモールドと聞いても、よくわからない方も見ればわかる方も多いと思います。これです。

Exif_JPEG_PICTURE

写真はコーナーパッドとして使われるものです。卵のパックなんかにも使われています。

そしてリンゴマークの会社さんが使われているのがこちら。

パルプモールド2

この写真を見て、何がすごいのかをすぐに気づいた人はパッケージ業界の方だと思います。笑

よく見ると上の写真は表側がごつごつしています。

パルプモールドの製造工程上、片面がつるつる、片面がごつごつになるのが一般的です。

しかし、リンゴマークの会社さんのパルプモールドは表も裏もつるつるです。

これは2枚のパルプモールドを貼り合わせて作ってありました。

強度UP的な意味合いも多少はあるかもしれませんが、おそらくデザイン性を良くする為というのが大きな理由だと思います。

このパルプモールドは、製品が入る箱(もちろん中の製品も)を保護するために箱の外側に使われていました。

つまり、一般の消費者からするとゴミでしかない部分です。

それに対してこれだけ手間とコストをかけたパルプモールドを使い、意匠にこだわる会社さんはおそらく世界中に一社しかないのではないでしょうか?

もちろん、箱や中の仕切りにもデザイン的にこだわったであろう箇所が随所にありました。

 

一度でいいので、これだけ意匠にこだわったパッケージの設計を担当してみたいと思いました。

予算度外視でかっこいい箱を作ってほしいという依頼、お待ちしております。笑

コメントをどうぞ