2011年2月3日

段ボールジッパー ☆包装設計☆

ヒッシーです。

今日は、段ボールケースのラップアラウンドケース(ドリンクなどの箱) によく見られる

ジッパーの設計について触れたいと思います。

 これが一般的に使われているジッパー形式です。

IMG_3641

 

 

 

 

 

 

 

ジッパーには切れる方向が決まっています。

お菓子の小箱でよく見られるヒモ状に切れるジッパーです。

c1

 

 

 この場合右から左にかけてしか切れません。

反対から引っ張ると プツッとちぎれてしまいます。

 ラップアラウンド形式では↓このような一本のジッパーが辺部に多用されています。

c2

 

 

 

 この場合、斜めの切り刃がある面がジッパーの有効な面となります。

c5

 

 

 ちょっと特殊なY型のジッパーも見かけますが

上の2点をかけ合わせた構造で上下どちらの面も有効になります。

c6

 

 

 

しかしこの場合も、右から左にかけて切れますが、逆方向はNGです。

ジッパー部を中心にL型のパットを作ると、下図のようになりますが

有効な面は右上から剥ぎ取ることになります。

c7

 

 

 

 

 

 基本的なジッパー形状の寸法要素は次のようになり

4箇所の寸法のバランスで切れやすさと強度のバランスをとります。

 

 c8

 包装設計をするうえでいつも悩まされます。

「アキ」を小さく「キリバ」と②を長くすると、切れやすくなりますが、強度が落ちます。

「アキ」を広く取り②や「キリバ」を小さくすると強度は保たれますが、切れにくくなり

このような ひげ!が出てしまいます。…NG。

IMG_3636

 

 

 

 

 

 

 

まだまだ奥が深いジッパー!

手強いです。

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